ノンクラスプデンチャー
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- STEP 1診査・型取り
- 患者さまのお口の状態を精密に診査し、ノンクラスプデンチャーの作製に必要な精密な型取りを行います。
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- STEP 2噛み合わせの記録
- 噛み合わせの位置を正確に記録します。これにより、噛んだ時の安定性を高めます。
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- STEP 3試適・調整
- 完成した入れ歯を実際に装着していただき、痛みや噛み心地などを確認しながら、細部を丁寧に調整します。
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- STEP 4完成・装着
- 最終的な調整が完了した後、完成したノンクラスプデンチャーを装着します。

「部分入れ歯の金属のバネが目立って、人前で笑うのが怖い…」
「口を開けたときに、入れ歯だと気づかれるのが嫌だ…」
「見た目を気にするあまり、会話や食事が楽しめない…」
このような、入れ歯の「見た目」に悩んでいる方も少なくありません。
そんな方には「ノンクラスプデンチャー」がおススメです。
ノンクラスプデンチャーは、従来の入れ歯に付きものの金属のバネ(クラスプ)を使わない、見た目を追求した新しい部分入れ歯です。
入れ歯だと気づかれにくく、まるでご自身の歯のように自然な口元を保つことができます。
ノンクラスプデンチャーとは?|金属のバネがない、新しい部分入れ歯

ノンクラスプデンチャーは、部分入れ歯を固定するための金属のバネ(クラスプ)を使用せず、歯ぐきに近い色の特殊な樹脂で、残っている歯を包み込むように作製する入れ歯です。
ノンクラスプデンチャーの最大の特長は、「見た目の美しさ」です。
従来の保険診療の入れ歯は、残っている歯に金属製のバネをかけて固定するため、口を開けたときにバネが見えてしまうことがありましたが、ノンクラスプデンチャーでは、この金属のバネを使いません。
代わりに、歯ぐきと同じ色をした特殊な樹脂で、歯にぴったりとフィットする留め具を作ります。
この樹脂は、光を透過する性質も持っているため、装着していることがほとんど分かりません。
また、この特殊な樹脂は、柔らかく弾力性があるため、歯にしっかりとフィットしながら、目立ちにくいという特長を持っています。
ノンクラスプデンチャーは特に、以下のようなお悩みを持つ患者さまにおすすめしています。
人前で口元を気にされる方
笑顔に自信を持ちたい方
金属アレルギーが心配な方
健康な歯を大切にしたい方
ノンクラスプデンチャーのメリット

見た目だけではありません。
ノンクラスプデンチャーは、従来の入れ歯にはない、様々なメリットを持っています。
優れた審美性
先述の通り、金属のバネがないため、入れ歯だと気づかれにくいという点が最大のメリットです。
これにより、口元を気にすることなく、心からの笑顔を見せることができます。
快適な装着感
使用する特殊な樹脂は、薄く、そして柔軟性があるため、お口の中へのフィット感が優れています。
入れ歯が薄く、軽いため、お口の中に入れた際の違和感を軽減します。
また、柔軟な素材が、歯への負担を減らし、スムーズに着脱が可能です。
健康な歯への負担軽減
従来の入れ歯は、金属のバネを健康な歯にひっかけて固定するため、その歯に負担がかかることがありました。
ノンクラスプデンチャーは、バネを使わず、歯ぐきを優しく包み込むように固定しますので、健康な歯への負担を軽減できます。
金属アレルギーの方も可能
ノンクラスプデンチャーは金属を使用図に作成することも可能なため、金属アレルギーをお持ちの方でも安心してご使用いただけます。
ノンクラスプデンチャーのデメリットと、その解決策

ノンクラスプデンチャーは多くのメリットを持つ一方で、使用する特殊な樹脂の特性上、耐久性がやや劣るというデメリットがあります。
強い力が加わると、割れてしまう可能性があるのです。
このデメリットを補い、審美性と耐久性を両立させたいとお考えの患者さまには、当院の「金属床+ノンクラスプ」という特別な入れ歯もご提案しています。
これは、金属バネを使わないノンクラスプの見た目の良さに、金属床義歯の「薄さ」と「耐久性」を組み合わせたものです。
土台を金属で補強することで、割れにくい丈夫な入れ歯を実現できます。
組み合わせるからこそ得られるメリット|それぞれの単体と比較
「金属床+ノンクラスプ」が持つメリットは、単体の金属床義歯やノンクラスプデンチャーにはない、両者の良いところを掛け合わせたものです。
比較項目 | ノンクラスプ+金属床 | ノンクラスプデンチャーのみ | 金属床義歯のみ |
---|---|---|---|
審美性(見た目) |
非常に高い(金属バネが見えない) |
非常に高い(金属バネが見えない) |
やや劣る(歯に固定する金属のバネが見えることがある) |
耐久性(強度) |
非常に高い(金属床で補強) |
やや劣る(樹脂のみのため、金属床に比べ割れやすい) |
非常に高い(金属床で補強) |
薄さ・違和感 |
非常に優れている(金属床により薄く作製可能) |
やや劣る(強度を保つためにある程度の厚みが必要) |
非常に優れている(金属床により薄く作製可能) |
上記のように、「金属床+ノンクラスプ」は、ノンクラスプデンチャーのデメリットである「耐久性の弱さ」を、金属床のメリットである「高い強度」で補うことができます。
患者さまのお悩みに寄り添う事例
ノンクラスプデンチャーはこんな方に選ばれています
見た目を気にし、会話が苦手になっていた患者さま(50代・男性)

お悩み
以前から部分入れ歯の金属バネが見えるのが嫌で、人前で口を開けることに抵抗がありました。
口元を隠す癖がつき、商談の際にも自信を持てずにいました。
診断と治療
診査の結果、見た目の改善を最優先したいというご要望に応え、金属バネのないノンクラスプデンチャーをご提案しました。
結果
口元を気にすることなく、人前でも笑顔で話せるようになりました。
入れ歯だと気づかれにくくなったことで、自信を取り戻し、仕事もプライベートもより楽しむことができるようになりました。
金属アレルギーが心配な患者さま(40代・女性)

お悩み
ファッションの一環でアクセサリーを身につけることが多く、金属アレルギーに敏感でした。
口の中に金属を入れることに抵抗があり、入れ歯治療をためらっていました。
診断と治療
ノンクラスプデンチャーは金属を一切使用しないため、金属アレルギーのリスクがないことをご説明しました。
安心して治療を受けていただけるよう、丁寧なカウンセリングを行いました。
結果
安心して治療に進むことができ、見た目も美しい入れ歯を手に入れました。
「金属アレルギーの心配がなく、毎日安心して装着できるのが何より嬉しい」と喜んでいただけました。
入れ歯の違和感に悩んでいた患者さま(60代・女性)

お悩み
以前から使用していた保険診療の入れ歯が分厚く、話しにくさや違和感に悩んでいました。
診断と治療
ノンクラスプデンチャーの薄く柔軟な特性が、違和感の軽減に繋がることをご説明しました。
結果
入れ歯の厚みが軽減されたことで、舌の動きがスムーズになり、会話がしやすくなりました。
違和感も少なくなり、快適に過ごせるようになりました。
ノンクラスプデンチャーの治療の流れ
入れ歯の治療に入る前に、検査をして、診査診断します。
治療回数・費用
治療費用 |
・1~3歯まで: 110,000円(税込) |
治療回数 |
3回から10回程度 |
治療のリスク・副作用 |
違和感: 治療直後は、新しい入れ歯に慣れるまで違和感を感じることがあります。 |